高校生の認知度
イメージ不足から
体験で
興味喚起
認知拡大
世の中にどんな仕事があるか知る接点は少ないので、 子どもたちにとって、 触れあう機会があってほしい。 世の中にどんな仕事があるか知る接点は少ないので、子どもたちにとって、触れあう機会があってほしい。
イメージ不足から
体験で
興味喚起
認知拡大
昔は商業高校や農業高校から応募があったんですが、最近はかつてのようにはいきません。
――現在の新卒採用の状況と、抱えていた課題について教えてください。
毎年、大卒を中心に5名ほどを採用していますが、高校新卒の採用は年々難しくなっています。以前は農業高校や商業高校からコンスタントに応募があったのですが、近年はゼロの年もあるほどです。
――学生への認知について、どのような難しさを感じていましたか?
私たちは地域の農業を支えるだけでなく、信用事業(金融)や共済事業(保険)といった幅広い事業を行っています。しかし、「JA=農業」というイメージが強い高校生に対して、言葉だけでそれらの仕事の魅力を伝えるのは非常に難しいという課題がありました。
――ジョブマーチEXPOへの出展を決めた理由を教えてください。
高校生が実際に社会人と名刺を交換し、お話ができる機会は普段なかなかありません。金融や共済の仕事をすぐに理解してもらうのは難しくても、一番分かりやすい「農業関連の仕事」を体験してもらうことで、世の中にどんな仕事があるかを知る一助になればと考えました。
すぐに就職へ繋がらなくても、まずは学生たちに直接会って、私たちの仕事を肌で感じてもらう。これを入り口として、農協というブランドそのものに興味を持ってもらいたいと思ったのです。
――EXPO当日は、どのような企画を用意されましたか?
営農経済部門の仕事として「きゅうりの袋詰め作業」を体験してもらうことにしました。「綺麗に詰められた人には、旬のさくらんぼをプレゼントする」というルールにしたところ、これが大いに盛り上がりました。言葉で説明するのが難しい事業もある中で、直感的に楽しめる体験を用意したことが功を奏しました。
目的 一番分かりやすい「農業」の体験を入り口に、農協に興味を持ってもらうため
実施内容 営農経済部門の業務を模した体験を実施。綺麗に詰められた学生にはさくらんぼをプレゼントする企画を用意した。
金融や保険といった説明が難しい業務ではなく、直感的に楽しめるリアルな体験を提供し、学生の心を掴んだ。
――実際の高校生の反応はいかがでしたか?
最初のうちは、予約して来てくれた生徒たちが黙々と真面目に作業をしてくれていました。しかし、最後のフリータイムになると、周りの楽しそうな雰囲気が伝わったのか、一気にたくさんの生徒がブースに集まってきてくれました。ワイワイと盛り上がりながら農協の仕事に触れてもらえたのは、大きな成果だったと感じています。
――社内の受け入れ体制にも変化があったそうですね。
はい。採用した若手が安心して働けるよう、今年から新たに「教育係」の制度を導入しました。これまでは配属先での暗黙の了解で指導していましたが、担当を明確にすることで、新入職員が質問しやすく、孤立しない環境づくりを進めています。
――今後の採用活動への展望を教えてください。
高校新卒だからといって特別なことをするのではなく、誠実で協調性のある学生に「JA南アルプス」を選択肢に入れてもらえるよう、地道な学校訪問や職場見学の受け入れをこれからも手堅く続けていきます。
今回のようなEXPOでの体験を通じて「世の中にはこんな仕事があるんだ」と頭の片隅に残ってくれれば、それが一番の成果です。それをきっかけに、数年後に就職を考えた時「あの時の農協に行ってみよう」と思ってもらえるよう、これからも魅力の発信を続けていきたいです。
金融や保険の仕事をその場で伝えるのは難しい。だからこそ、一番分かりやすい「農業」の体験を入り口に、農協という存在に興味を持ってもらえたらと考えました。
南アルプス市農業協同組合(JA南アルプス市)様 総務部 総務人事課 深澤様・穴水様 様